ヌB型肝炎
1.原因
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus)に感染して生じる感染症です。
2.感染経路
@血液感染
最も多い感染経路です。
輸血、臓器移植、刺青、ピアスの穴あけ、注射針・注射筒の使いまわしなど。
現在は注射針の使いまわしは行われていませんが、1970年代ぐらいまでは集団予防接種時の注射針・注射筒の使い回しが
日常的に行われていたので、そのときに感染した患者も多くいるといわれています。
国内のB型肝炎ウイルス感染者は人口の約1%、150万人程度程度存在しているといわれ、そのうちの約3割が集団予防接種による
ものという推定もあります。
昭和26年時点で、肝炎が人間の血液内に存在するウイルスにより感染する病気であり、注射針のみならず注射筒を連続使用する
とウイルス感染の危険性があることは既に判明していたにも関わらず、そのまま危険を放置していたという現実があります。
(2006年「札幌B型肝炎訴訟」の最高裁の判決要旨より)
麻薬の注射には注射針を使いまわすことが多いといわれています。感染症防止という観点からも、麻薬は根絶する必要
があるでしょう。
A精液・膣分泌液による感染
コンドームを使用せずに性行為を行う、フェラチオなどのオーラルセックスによっても感染します。
現在は母子感染の予防、輸血血液のウイルスチェックが行き届いているため、新たにB型肝炎に感染の中で最も多い原因となってます。
B型肝炎は性病であるといえます。
B母子感染(垂直感染)
胎盤を介しての感染はほとんどありませんが、出産時の出血により感染します。
妊婦にはB型肝炎ウイルスの検査がおこなわれいるため、出産時に予防措置がとられるため稀です。
母乳によっても感染はしません。
3.潜伏期間
1ヶ月〜6ヶ月程度ともいわれていますが、感染していても一生発病しない人も多くいます。
ウイルスに感染していても、なんら症状の現れない感染者をキャリア(持続感染者)といいますが、この割合が
多いのもまたB型肝炎ウイルスの特徴でもあります。
4.主な症状
B型肝炎は症状の現れ方によって、主に二つの種類に分けられます。
@一過性感染
B型肝炎ウイルスに感染したのち、免疫ができる場合です。
症状がおさまったのちはが体からB型肝炎ウイルスがほとんど排除され、それ以後はB型肝炎ウイルスに感染することはありません。
一過性肝炎には下記の3種類の病状の進み方があります。
a.不顕性(ふけんせい)感染
自覚症状が現れず、いつの間にか治っているという場合です。
a.急性肝炎
食欲減退、身体のだるさ、筋肉痛、吐き気、微熱といった風邪に似た症状が起こります。
肝炎というと黄疸がでるというイメージがありますが、黄疸は出ない場合があります。
黄疸(おうだん):皮膚や眼球が黄色くなること。
b.劇症肝炎
急性感染を発病した患者の1、2%は劇症肝炎を発病します。
劇症肝炎とは急性肝炎の症状が激しく起こり、肝臓が急激に破壊される病気です。
高熱が出て、起きていられなくないほどの極度のだるさがあります。
肝性脳症により、正常に周囲の状況を認識することができなくなったり、興奮して暴れたりするようになり、
さらに病状が重くなると昏睡状態(肝性昏睡)になります。
劇症肝炎は危険な病気で、治療を行っても7割以上が死亡する恐ろしい病気です。
A持続感染
B型肝炎ウイルスに感染したあと、6ヶ月以上にわたって目だった症状が起きることなく、B型肝炎ウイルスが肝臓の中に
ずっと存在し続ける状況です。
この場合でも緩やかに病状は進行し、肝硬変や肝臓がんになることもあります。
5.対応はどうすれば・・・
・B型肝炎が疑われる場合は病院に行きましょう。
だるい、疲れやすい、微熱が続くといった場合はB型肝炎などの病気が隠れていることもありますので、
病院で診断を受けたほうがよいでしょう。
性的接触が感染原因かもしれない場合、検査に行くのが恥ずかしいのであれば自分で検査する方法があります。
病院で診断するのと変わらない精度ですので、お勧めすることができます。
自分でできる性病検査について
7.治療
肝炎についてはインターフェロンなどの抗ウイルス剤や、副腎皮質ホルモンの大量投与などを行います。
劇症肝炎の場合は肝移植などの治療が必要になります。
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